百姓貴族1

「百姓貴族1」(作者:荒川弘 新書館)を読んでいます。

作者の荒川弘さんは、北海道で牧場経営をしているお家に生まれ、農業・酪農をあたり前のこととして見て、経験してこられた方のようです。
7年間農業に従事したあと、漫画家になられたそうです。
「日本初☆農家エッセイ登場!!」と銘打ってあります。

百姓貴族1

漫画なので、おもしろおかしく農業、酪農について知ることができるかなーと思い買ってみました。

私が酪農を考えるうえで、1番つらいのは、牛は生き物だということです。

出産から立ち会ってきた牛を育て、乳をしぼり、年老いたら食用にする。

これだけではない。
オスなら、最初っから肉牛になる運命。それがわかってて育てる。
愛着のわいた我が子のような牛を出荷するなんてつらいだろうなー。

それらを食べさせてもらってる人間として、今さらあれこれ言うのはちょっと違う、とは思っています。
作品の中でも、サラリと流してました。

牛は賢い動物で、売られて食用になる時はわかるそうです。
家畜運搬車に乗る時、表情で伝わってくるようです。
年寄りの牛はだまって、泣いているそうです。
あー、泣けてくるー。

牛1

生まれてくるときに脊椎を痛めてしまった仔牛の話。
いつまでたっても歩けず、獣医さんにみてもらったり、マッサージしながら、数週間様子を見ましたが、歩けない。
このままでは、経営的には赤字。
(家畜は消費動物なのです)
獣医さんは珍しい症例なので、研究用に譲ってもらえないかと申し出ましたが、悩んだ末、お母さんは、一息に殺す道を選んだそうです。
研究用だと、実験であれこれされて痛い目にもあうことでしょう。将来の酪農に役立つこととはいえ、忍びないことです。

「病死牛、事故死牛に混じって運ばれていく生きている仔牛。
きのうまでみんなで朝晩マッサージしてた仔牛。
幼い頃からそんな光景をみて育ち
はたしてこれでよかったのかと考える日々。」
(作品より)
酪農家の方々は、一生問いかけ続けるのでしょう。

これが命を扱う、という現実。
これを踏まえた上で、私も酪農のことに取り組んでいきたいです。

全ての家畜に、感謝。



バル1

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